メダカが青く見える理由とは?グアニン・色素細胞・虹色素胞を勉強してみた
皆様どうも♪
「青いメダカ」と聞くと、青い色素が入っていると思われがちですが、
実は多くの青系メダカは“色”ではなく“光”で青く見えています。
この記事では、グラディオを一例にしながら、
- なぜ青く見えるのか
- グアニンと色素細胞の関係
- 青は固定できるのか
- グアニンを強く見せる飼育・環境
メダカの「青」は色ではない|構造色!?!!???!!?
まず大前提として、メダカには青い色素は存在しません、なぬ?!
青く見える原因は、構造色と呼ばれる現象です。 これは、色素ではなく、光の反射構造によって色が見える仕組みです。 シャボン玉やモルフォ蝶が光の反射によって色のように見えるのと同じ原理のようです
代表例として、グラディオ、幹之、青ラメ系などが挙げられます。
グアニンとは何か?『銀』や『青』の正体
グアニンとは、魚類の体表に存在するプリン塩基由来の結晶物質
このグアニンは、虹色素胞(イリドフォア)の中に、 板状結晶として規則的に並びます。
この配列によって、
- 白銀
- 青白い反射
- 角度による色変化
つまり、グアニンは色を出すのではなく、光を反射させているのです。
ヒレが光る→グアニン結晶の反射
つまり、ヒレまで見てこそグラディオの本当の魅力!
ヒレにグアニン結晶の密度が濃く揃っていると、
👉鋭く、白〜青白い反射になる
深いですな〜
なぜ白銀と青に見え方が分かれるのか
同じグアニンを持っていても、白く見える個体と青く見える個体がいます。 その違いは主に以下の3点です。
① グアニン結晶の配列間隔
結晶同士の間隔が狭いほど、短波長(青系)の光が強く反射されます。 逆に間隔が広いと、白銀寄りに見えます。
② 虹色素胞の層構造
層が薄く整っている個体ほど、鋭く冷たい青白い反射になります。 層が厚く乱れると、白濁した印象になります。
③ 下層の黒色素胞(メラノフォア)
適度な黒色素が下地にあることで、反射光が締まり、青が強調されます。
青は遺伝する?固定できるのか
結論から言うと、青く見える性質は遺伝するようです。
ただし、遺伝するのは「青」という単純な色ではなく、
- 虹色素胞の量
- グアニン結晶の配列精度
- 色素細胞同士のバランス
そのため、 「青い個体同士を掛ければ必ず青が出る」 という単純な話ではありません。ここが累代選別の難しいところですね。
固定とは「出やすくする」ことであり、100%にすることではない
という理解が重要です。
青を固定しやすくするブリードの考え方
青系を狙う場合、以下のポイントが重要です。
- 若魚の段階で白くない冷たい反射がある個体を選ぶ
- ヒレや体表に反射の連続性がある
- 黒背景で青みが締まる
特にグラディオを例にすると、 ヒレまで反射が伸びる個体は、 次世代でも発現しやすい傾向があります。
グアニンを強く見せる飼育環境
容器の色
最もおすすめなのは黒容器
黒背景は、グアニン反射とコントラストを生み、 青白い反射を最大限引き出します。 しかし、反対に白容器の方が光を取り入れやすいため良いとしている方もいらっしゃるようなので、一概に黒一択とは言えないかと思います。
日光の当て方
直射日光を長時間当てる必要はありません。
- 午前中の柔らかい自然光
- 明暗差のある環境
水の透明度
濁りは反射光を拡散させます。 定期的な足し水・軽い換水で、 光が素直に通る水を保ちましょう。
色素細胞を理解するとメダカはもっと面白い
メダカの体色は、
- 黒色素胞(メラノフォア)
- 黄色素胞(キサントフォア)
- 赤色素胞(エリスロフォア)
- 虹色素胞(イリドフォア)
青系メダカは、この中でも 虹色素胞と黒色素胞のバランスが命です。
まとめ|青は色ではなく「現象」
- メダカに青い色素はない
- 青はグアニンによる構造色
- 遺伝はするが複合形質
- 環境で「見え方」は大きく変わる
グラディオに限らず、 青系メダカを理解する鍵は「色素細胞」です。
見方が変わると、選別も、飼育も、ブリードも、 一段と深まっていくと思います!


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